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2025年5月31日土曜日

この物語は1955年に始まる。


それが、この本に興味を持った理由ではないけれど。ピンチョンをすべて読破したわけではないけれど。

シンギュラリティが、地球温暖化が、南海トラフが、量子力学が・・・色あせてきた。かれらは新しい神をみつけてしまったようにみえる。思える。宗教にはまった信者たちにみえる。人々はここへきてまた新しい宗教を創り出したのだ。他者の意見は聴かないのだ。認めないのだ。自分が正しいと盲信しているのだ。じぶんは賢い、すべてをわかっている、じぶんは天才なのだ・・そう言い切ってしまっている人たちの世界だ。時を同じくして、まあまあ面白いとみていたyoutuberのすべてが失速してしまった。強調しているわけではなく、ぼんが定期的に見ていたyoutuberすべてが、だ。小学生のように正義を語り、真理を語り、世界を発見しているようにみえる。議論は議論ではない。小学生には失礼ではあるけれど。もちろん、ぼくにとっては、という限定であり、ぼくが感じているというそれだけの話だ。

だからこそ、ぼくは小説に逃げ込んでしまう。小説家のつくりあげる世界は、彼らがみせてくれるものは、魅力的だ。トマス・ピンチョンという作家に今じかんをとられてしまっている。時間を捧げている。