このことばの列が僕にイメージをすり込んだのは,まだ京都を訪れたこともない高校生のころだった。思えば,はじめから書き込まれたイメージであの街を捉えていたのかも知れない。確か下宿屋という曲だった。
10年ほどすぎた頃。僕は先生方と一緒にその宿に泊まっていた。その聖護院の旅館は先方が準備してくれたもので,彼女は突然そこを訪ねてくれたのだった。
彼女は美人さんで,僕の知っている医者の御令嬢の中では一番いい性格だ,いまだに。
彼女の名前はちゃんと覚えている。
昨日,4回目のワクチンを打ってもらった。待機時間の間に彼女のことを思い出した。突然のことだ。理由もおそらくはない。
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