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2022年7月21日木曜日

京都の秋の夕暮れは

 このことばの列が僕にイメージをすり込んだのは,まだ京都を訪れたこともない高校生のころだった。思えば,はじめから書き込まれたイメージであの街を捉えていたのかも知れない。確か下宿屋という曲だった。

10年ほどすぎた頃。僕は先生方と一緒にその宿に泊まっていた。その聖護院の旅館は先方が準備してくれたもので,彼女は突然そこを訪ねてくれたのだった。

彼女は美人さんで,僕の知っている医者の御令嬢の中では一番いい性格だ,いまだに。

彼女の名前はちゃんと覚えている。

昨日,4回目のワクチンを打ってもらった。待機時間の間に彼女のことを思い出した。突然のことだ。理由もおそらくはない。

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