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2020年11月17日火曜日

彼女に出会ったのは明治100年のことだ。

 



その頃,中学校の1年生の僕は彼女に出会っている。出会っているはず。児童数がかなり多かったころで,同級生もたくさんいたから,彼女もその同級生タチの中のただのひとりなのだ。そのはずだ。僕の中で特別な存在ではなかった。そのはずだ。小学校や中学校のころの僕は優等生で,その後,自分の位置は徐々に評価をさげることになるのだけれど,そのときはまだスーパースターだった。学力では,たとえば中間テストや期末テストのことだけれど,文句なく中学校で1位の成績だった。9教科900点満点のテストで,890点はとっていたのだから,ダントツの学年1位をとっていた。
その中学を転校してしまうまで,学年1位をゆずることはなかった。かと言ってガリ勉ではなかった。仲間は運動部の連中で,転出する最後の日曜日まで,バレーボールの試合に出ていた。キャプテンセッターだった。友人はアタッカーの小松や,脇君や,大阪から転校してきた金丸君や,剣道部の・・・いいかげんで名前を忘れてしまっているけれど,・・・楽しい中学生で,恥ずかしくて女子とは口をきかなかった,きけなかった。たてまえは・・・表むきは・・・だけれど。

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